用語解説

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ことばは生きものです。時代とともにいろいろな変化をみせてくれます。そのサイクルが早くなっています。
古いことばがいきなりトレンド最前線に登場したり造語で新しい価値をみごとに表現したり。
そんなことばの解説を分かりやすく、また、あえて理屈っぽくもご紹介します。

フードマイレージ

今の日本は世界中の食べ物があふれています。それら全てが生産国から長い距離を経て運ばれています。国内でも東京や大阪の大都市圏なら九州、北海道の野菜や魚が空輸され、採れたその日のうちに食卓やレストランのテーブルに並べられます。グルメな人にはとても便利で食の楽しみは尽きません。しかしその一方でその輸送に膨大なエネルギーを消費しています。食料輸送に伴う過度のエネルギー消費は地球温暖化など、環境に悪影響をもたらしています。

畑や漁場の生産地から食卓まで食料を運ぶ輸送距離をフードマイルといい、その輸送にトラックや飛行機を使います。その時にエネルギーが消費され、排気ガス(CO2)が排出され環境を汚染します。その食料輸送が環境に与える負荷の大きさを表す指標をフードマイレージといいます。

 輸送距離もさることながら輸送手段によってエネルギー消費量、CO2排出量に大きく差がでます。たとえば飛行機1機でのCO2の排出量を比べるとトラック6台分、船40隻分、鉄道貨車30両分に相当します。

 飽食の日本では高級食材をわざわざ遠くから空輸し、その新鮮さや希少性を誇っているニュースをかつてはよく見たものです。そして日本人が大好きなマグロは遠洋で捕獲され4000〜5000キロもの距離を運ばれてきます。また地中海のイタリア沿岸で捕獲したマグロは空輸で輸入しています。耳の痛い話ですがエネルギー消費量とCO2排出量は膨大です。

日本は食料自給率が38%と低く、先進国の中で最下位です。そして輸入に頼っていますから世界でもトップのフードマイレージ消費国です。

もっと食品残渣を減らし、地産地消、食料自給率アップを考えたいですね。