用語解説

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ことばは生きものです。時代とともにいろいろな変化をみせてくれます。そのサイクルが早くなっています。
古いことばがいきなりトレンド最前線に登場したり造語で新しい価値をみごとに表現したり。
そんなことばの解説を分かりやすく、また、あえて理屈っぽくもご紹介します。

マクロビオティック(マクロビ)

マクロビオティックの食事は美容やダイエット、病気予防にも効果があるといわれ、数年前には多くの女性誌でも特集され、各地のマクロビ料理教室も大盛況になるブームがありました。そしていまは定着している感があります。

マクロビオティックはマクロ=MACRO=大きい、ビオ=BIO=命、ティック=TIC=術をつなげた用語で「大きい視野で生命を見る」という意味です。1930年代に桜沢如一(ユキカズ)氏が提唱した食事療法です。

実践内容は、玄米正食を基本に身土不二(住んでいる地域、国産の旬の食材を食べる)、一物全体(皮もむかず丸ごと食べる)、陰陽調和(食物の特性と季節、体調に合わせバランス良く食べる)、よく噛む(一口30回を目標)、腹八分(食べ過ぎない、適量を食べる)の五つを柱に無農薬・無化学肥料、化学合成物質無添加の食材摂取を基本としています。

そしてメニューは穀物(特に玄米)を主食にみそ汁、漬物、煮物など季節の野菜を使った料理が基本で、洋食が普及する前の日本人が日常食べていた食事です。

現在、日本よりもヨーロッパ、アメリカで広く普及しているイメージがあるほどで、マドンナ、トム・クルーズ、故ジョン・レノン、故スティーブ・ジョブスをはじめ、多くの著名人、モデル、女優などのセレブに現在も人気の食事法として知られています。

 また、戦後アメリカに渡り、世界平和実現のためにマクロビオティックの普及に生涯を捧げた故久司道夫氏はアメリカの文化に貢献した人物として日本人で唯一、1999年アメリカ歴史博物館(スミソニアン歴史博物館)に殿堂入りを果たし、その業績を永久保存されています。それほどアメリカ、ヨーロッパではマクロビオティックは知られています。それは今の日本食ブームの一端を担っているともいえます。

 ベジタリアン、ヴィーガンに通じる要素も多くあります。

Writer Profile

山口 タカ

大分県佐伯市出身 や組 代表

「オーガニック電話帳」編集・発行人オーガニック、食育の普及をテーマに活動。

人気漫画「美味しんぼ」第101巻“食の安全”をコーディネート。

作中に“有機の水先案内人”として登場。

●オーガニック活動履歴

日本初のオーガニック専門誌「ORgA(オーガ)」(廣済堂出版)を1997年に創刊(〜2000)。

2000年に「オーガニック電話帳」を創刊。現在、改訂第7版。

97年以来、オーガニックの普及をライフワークとして全国の篤農家や食品メーカー、レストランなど日本全国を取材し続け、消費者に向けオーガニック(有機)を広める活動を続けている。

NPO日本オーガニック検査員協会(JOIA)とオーガニックコミュニケーター養成講座テキストを制作。